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J.S.バッハ「ミサ曲 ト短調」

J.S.BACH
”Messe in g-moll” BWV235
 《ミサ曲 ト短調》

【編成】
独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)、4声合唱
2オーボエ
2ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音

初演 不明 ライプツィヒ時代

バッハは、大曲であるミサ曲ロ短調と共に4つの小ミサ曲を生み出しましたが、いずれの作品もカンタータからのパロディ(転用)によって作曲されている事が特徴です。また、あたかも”ベスト盤”かのような秀作・傑作揃いの背景には、生涯の集大成として編纂したバッハの自作品への愛着さえ感じることができます。第1曲はカンタータ102番より、第2曲は同72番より、第3-6曲は同187番からのパロディですが、ただの書き写しではなく、曲調に大幅な手直しが施されています。その”違い”に気付くことで、よりバッハの偉大さが感じ取られる楽曲と言えるかもしれません。