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J.S.バッハ「カンタータ62番」

J.S.BACH
”Nun komm, der Heiden Heiland” BWV62
 《さあおいで下さい、異邦人の救い主よ》

【編成】
独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)、4声合唱
ホルン、2オーボエ
2ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音

初演 1724年12月3日  ライプツィヒ

ルターの待降節の名コラールを基にしたコラールカンタータであり、同名同様式のカンタータ61番と並び、傑作カンタータと評されています。冒頭の合唱曲では、ホルンを伴ったソプラノの定旋律に導かれ、下3声が隙のないポリフォニックな模倣を繰り広げます。そして快活で美しいアリアやアリオーソが歌い上げられ、最後にルターのコラールが力強く全容をあらわします。緻密に構成されたその様式、期待感に満ちた充実した響きと、バッハの魅力を余すところなく感じさせてくれる作品です。