J.S.バッハ「カンタータ72番」

J.S.BACH
”Alles nur nach Gottes Willen” BWV72
 《すべてはただ神の御心のままに》

【編成】
独唱(ソプラノ、アルト、バス)、4声合唱
2オーボエ
2ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音

初演 1726年1月27日  ライプツィヒ

人間の愚かさを嘆くカンタータ102番と対照的に、このカンタータ72番では、人間の迷いのない確固たる信念を、力強く快活な合唱にて表現しています。また甘美なオーボエの音色も聴きどころです。冒頭曲は、ミサ曲ト短調”Gloria”に転用されています。

J.S.バッハ「カンタータ102番」

J.S.BACH
”Herr, deine Augen sehen nach dem Glauben!” BWV102
 《主よ、汝の目は信仰を顧みたもう》

【編成】
独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)、4声合唱
2フルート、2オーボエ
2ヴァイオリン、ヴィオリーノ・ピッコロ、ヴィオラ、通奏低音

初演 1726年8月25日  ライプツィヒ

バッハは後半生、毎週の教会歴の為にカンタータを多作しましたが、この作品は三位一体後第10日曜日の為に書かれました。それゆえにか、数々の超絶技法と共に不協和音が多用されるなど、神に背く者への痛切な内容の表現が感じられます。また、ゆったり且つ格式高く3つの主題を紡ぐ冒頭合唱は、ミサ曲ト短調”Kyrie”に転用されています。

J.S.バッハ「ミサ曲 ト短調」

J.S.BACH
”Messe in g-moll” BWV235
 《ミサ曲 ト短調》

【編成】
独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)、4声合唱
2オーボエ
2ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音

初演 不明 ライプツィヒ時代

バッハは、大曲であるミサ曲ロ短調と共に4つの小ミサ曲を生み出しましたが、いずれの作品もカンタータからのパロディ(転用)によって作曲されている事が特徴です。また、あたかも”ベスト盤”かのような秀作・傑作揃いの背景には、生涯の集大成として編纂したバッハの自作品への愛着さえ感じることができます。第1曲はカンタータ102番より、第2曲は同72番より、第3-6曲は同187番からのパロディですが、ただの書き写しではなく、曲調に大幅な手直しが施されています。その”違い”に気付くことで、よりバッハの偉大さが感じ取られる楽曲と言えるかもしれません。

東京ムジーククライス 第4回定期演奏会

公演は無事終了致しました。ご来場誠にありがとうございました。

若手音楽人の総力を結集した清新な「レクイエム」、21世紀の鎮魂の一夜を。

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東京ムジーククライス 第4回定期演奏会
2010年9月11日(土) 18:20開場 19:00開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
(JR川崎駅 デッキ直結 徒歩3分、京急川崎駅 徒歩8分)

全席自由2,000円(販売終了)

 

【演奏曲目】
・W.A.モーツァルト/ アダージョとフーガ ハ短調 KV546
 Wolfgang Amadeus Mozart/ Adagio und Fugue c-moll KV546

・鈴木優人/ 深き淵より (委嘱作品・世界初演)
 Masato Suzuki/ From the depths (Commissioned work. World première)

・W・A・モーツァルト/ レクイエム ニ短調 KV626 (ロバート・D・レヴィン補筆完成版)
 Wolfgang Amadeus Mozart/ Requiem d-moll KV626 (Robert D. Levin version)

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【出演者】
 渡辺祐介(指揮)
 松井亜希(ソプラノ)、上杉清仁(アルト)、藤井雄介(テノール)、与那城敬(バス)
 東京ムジーククライス(合唱/管弦楽)  ※出演者プロフィール

ミューザ川崎シンフォニーホール

今回の演奏会は、国内屈指の音響を誇るミューザ川崎シンフォニーホールへと会場を移し、W.A.モーツァルト(1756-1791)の名作「レクイエム」を演奏します。最もポピュラーなクラシック作品の一つとして数えられる「レクイエム」ですが、一方で未完ゆえに、弟子であるF・ジュスマイヤーの補筆の妥当性が、現在に至るまで数多の学者や音楽家によって議論されてきました。そのような中から、ジュスマイヤーの補筆を最大限に尊重しながらも、アーメンフーガの採用や後半部の大胆な加筆・修正など、よりモーツァルトの作風に整合性を持たせるものとして近年評価が高まりつつある、ロバート・D・レヴィンによる版(1991年発表)を採り上げます。
また、気鋭の若手作曲家であり、オルガニストとしても国内外で活躍が目覚ましい鈴木優人氏作曲による委嘱初演作品を、モーツァルトの偉大な遺作と共に演奏致します。若手音楽人の総力を結集した、清新なモーツァルト「レクイエム」、21世紀の鎮魂の一夜を、どうぞご一緒にお過ごし下さい。

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