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J.S.バッハ「カンタータ147番」

J.S.BACH
”Herz und Mund und Tat und Leben” BWV147
 《心と口と行いと生き方が》

【編成】
独唱(ソプラノ、アルト、テノール、バス)、4声合唱
トランペット、2オーボエ、オーボエ・ダモーレ
2ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音

初演 1723年7月2日  ライプツィヒ

数あるバッハ作品の中でも最も有名なコラール「主よ、人の望みの喜びよ」を含むこの大規模なカンタータは、2部に分かれ、そのそれぞれを同コラールの旋律で美しく締めくくっています。よって、クラシックに馴染みのない方でさえ聴き覚えがあるであろう同コラールにどうしても注目しがちなカンタータですが、しかしその真骨頂はむしろ、トランペットの快活な響きに乗せて喜びを歌った冒頭合唱、又、それ単体で演奏されることも多い数々の名作アリアにあるとさえ言えます。これは、音楽ジャンルをも超えて応用され続け、多くの人に愛されるこの傑作カンタータの充実度を、如実に物語っています。