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中嶋克彦

中嶋 克彦(なかじま かつひこ)

福岡教育大学音楽科卒業。東京藝術大学大学院オペラ科修士課程修了。同大学院オペラ科博士課程修了、博士号取得。2012年より文化庁在外派遣研修員としてドイツに留学。マインツ音楽大学のバロック声楽コースにて研鑽を積んだ。第13回日本モーツァルト音楽コンクール第2位。鈴木寛一、吉田浩之、佐々木典子、故・三浦國彦、吉田由布子、橋本エリ子、アントン・トレムメルの各氏に師事。19歳の時にモーツァルト『レクイエム』のソリストとしてデビュー。以降、J.S.バッハ『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』『マルコ受難曲(パブロ・エスカンデ再構築版)』『クリスマスオラトリオ』のエヴァンゲリストをはじめ、『ロ短調ミサ』『マニフィカート』『カンタータ』等の声楽作品、ヘンデル『メサイア』、ハイドン『四季』、モーツァルト『レクイエム』『ハ短調ミサ』、ベートーヴェン『交響曲第9番』『ミサ・ソレムニス』、メンデルスゾーン『パウルス』『エリアス』『交響曲第2番(讃歌)』、グノー『聖チェチーリア・ミサ』、ドヴォルザーク『スターバト・マーテル』『レクイエム』、オルフ『カルミナ・ブラーナ』等のソリストとして多数出演している。近年では、フランクフルトやマインツにおけるバッハの受難曲のエヴァンゲリストやウィーンの楽友協会でのベートーヴェンのミサ・ソレムニスなど、海外においてもヨーロッパを中心に活躍の場を拡げている。オペラでは、第50回東京藝術大学大学院オペラ定期公演モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』のフェルランド役でオペラデビュー。その後、カッチーニ『エウリディーチェ』(アミンタ)、パイジェッロ『美しい水車小屋の娘』(カロアンドロ)『ニーナ』(リンドーロ)、チマローザ『秘密の結婚』(パオリーノ)、モーツァルト『魔笛』(タミーノ)『ツァイーデ』(ゴーマッツ)『バスティアンとバスティエンヌ』(バスティアン)、シューベルト『サラマンカの友人たち(日本初演)』(ドン・アロンソ)、ロッシーニ『セビリャの理髪師』(アルマヴィーヴァ伯爵)『ブルスキーノ氏』フロルヴィッレ、ドニゼッティ『愛の妙薬』(ネモリーノ)、ヴェルディ『椿姫』(アルフレード)『ファルスタッフ』(フェントン)、千住明『隅田川(初演)』(商人)『万葉集(初演)』(中大兄皇子)、また新国立劇場においても、R.シュトラウス『サロメ』(第1のユダヤ人)、ツィンマーマン『軍人たち(日本初演)』(3人の若い仕官1)、ビゼー『カルメン(鑑賞教室)』(レメンダード)、新国立劇場オペラ研修所公演プーランク『カルメル会修道女の対話』(司祭)など、多くのオペラ作品に出演している。ソリストとして活動するほか、バッハ・コレギウム・ジャパン、声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」、コーロ・リベロ・クラシコ、パーセル・プロジェクト等のコンサートや録音に参加するなど、幅広く演奏活動を展開している。